勉強ができるかどうかは才能?
勉強ができるかどうかは才能で決まるものなのでしょうか? 私の考えを言わせてもらいますと、小学校までは個々のセンスによる部分が大きいと思います。 中学校に入ると勉強への取り組み方が重要になってきて、 高校になると勉強の取り組み方だけが重要であると思っています。
ここで言う『取り組み方』というのをもう少し具体的に説明すると、「勉強して賢くなりたい」という姿勢があるかどうかです。
そういった意思をもった人はたとえ小さいころは勉強ができなくても、年齢を重ねるごとに勉強ができるようになるものです。
ほとんどの人が多かれ少なかれ勉強ができるようになりたいという思いはあるでしょう。しかしその思いを阻む障害がたくさんあるのも
また事実です。結果がすぐ出なくて、どうせ自分にはできないと思ってしまう「諦め」や、遊びたい、ゲームをしたい、恋愛に夢中で
勉強に集中できないなどの「誘惑」、これらの障害にどう立ち向かっていくか、もしくはこれらの障害とどう付き合っていくかというのは、
各自の人間力が試されるところです。
継続的に勉強をして結果を残すにはそれ相応の「努力」が必要です。なんだか当たり前すぎて書くのも馬鹿らしいことですが、やはり最も大切なことだと思うので書かせていただきます。
「努力に勝る天才なし」という格言がありますが、
「努力できるのも才能のうち」だという考え方であれば、勉強ができるかどうかは才能だと言って正しいと思います。
勉強以外にどうしてもやりたいことがある人へ
受験に向けて勉強をしないといけない、でも今は他にどうしてもやりたいことがある!という人は多いことでしょう。
各々事情があるでしょうし、それをここで一概にこうすべきだというのは無責任な話だと思いますが、
基本的には今やりたいことをしっかりやる方がいいと私は思います。
理由は二つです。一つは、高校生(あるいは浪人生)というのは本当に貴重な時間で、その後の人生に大きく影響
してくるものです。もし今しかできないことがあるのであれば、後悔しないように思う存分やりたいことをやるのはすばらしいことだと思います。
きっとそのほうが得るものも多いことでしょう。
もう一つは、『一般的に、一つのことを頑張れる人は、ほかのことも頑張れる人』であることが多いからです。
不可能でないなら、「勉強+クラブ活動」なり「勉強+自分の夢を追いかける活動」なりを両立して頑張ってみてください。
私も人生そんなに長くは生きていないので偉そうなことは言えませんが、「頑張れる人は何に対しても頑張れるし、頑張れない人はどれをとっても一つも
頑張っていない」と思っています。
よい勉強のやり方を知ってるのは勉強熱心な人だけです
誰しも、勉強をするからには効率よく勉強したいという気持ちはあるはずです。
実際要領よく学力をつける方法論は多く存在しますが、勉強の効率化といっても限界があります。
テレビゲームの裏技のような、0を100に変えるようなテクニックなんてあるわけがないですし、
あなたが、そのようなことをもし望んでいるとしたら、一度世の中について考え直したほうがいいかもしれません。
世の中はそんなに甘くはないです。
また、よい勉強のやり方というのは、勉強をして初めて身につくものです。こうした方がよいというのを人から教えてもらったり、
本で読んだりして、それを実践してみて、さらにそれを試行錯誤して自分なりにアレンジして・・・・という過程を踏んで
初めて効率のよい勉強ができるものです。勉強をしたことが無い人が初めから効率よく勉強なんか出来るはずがありません。
よい勉強法は、勉強をしていく中で習慣づけるものだと認識しておいてください。
受験では「やる気」を持続させることが重要
瞬間的に沸騰するでもなく、熱したり冷めたりでもなく、受験では「気持ち」を一定以上の温度に保ち続けられる人が一番結果を残せます。
そうは言っても人間、「気持ち」の波はあるものですし、それを否定は全くしません。
むしろ波が全く無い人のほうが別の意味で心配になります。
大事なことは、「気持ちの最低温度を高く保つことです。」
「今日はどうしても遊びたいけど、最低でもこれだけは必ずやろう」といった風に、
やる気があまり無いときでも一定以上のやる気を保ち続けることです。
では、気持ちを維持するためには、どのようにするのがよいでしょうか?
私が思うポイントは以下の3点です。
1,とにかく勉強に対する自分のモチベーションを上げていく工夫をする
無理やりでもいいので、○○のために勉強するといった風に、勉強する理由付けをすることが効果的だと思います。
2,3日以上連続で全力で勉強する
3日坊主という言葉がありますが、人間の非常に強い感情は2日しかもたないといわれています。
ものすごく嬉しいことがあっても2日経過すれば少しは落ち着いてきますし、逆にものすごく落ち込むような出来事が
あっても2日経過すればマシになってきます。
これと同じで、勉強を頑張ろうという強い気持ちを持っても、2日も経てばその気持ちは薄れてくることでしょう。
そこであきらめてしまうようではいけません。
継続して勉強するためには、3日、4日続けて頑張れるかどうかが一つの壁になってきます。
継続して努力するのが苦手な人は、まず3日以上続けることを心がけてみてください。
そういう意味での「3日」です。
3,一定期間、特定の教科に集中して取り組む
例えば1ヶ月間日本史を集中的に勉強するなど、一定期間1教科ないし2教科に集中するというやり方があります。
このように集中的に勉強する狙いは、『短期間に結果を出して自信をつける』ことにあります。
理科や地歴社会など、比較的成績UPに時間を要さない教科だけに注力すれば短期間で勉強の成果が現れやすいです。
早ければ数週間で成績に変化が見られることでしょう。やる気を出すためには『努力して結果につながる』経験をすることです。
そういった経験を重ねることで、これからもがんばろうという気持ちが起こりやすくなります。
本当はいろいろな教科をバランスよく勉強するに越したことは無いのですが、モチベーションUPのために、成績が伸びるのに時間がかからない
教科を一気にやってしまい、『成功体験』をすることで自信を持つことができます。意図的にこのようなことをするのも一つの作戦として
使えます。私の場合は、3週間化学1教科だけを勉強し続けたことがあります。化学は国・数・英などと比べると成績を上げるのに要する時間は
少ないです。3週間ではっきりと目に見えた形で成績が上がり、その後の自信につながりました。